【東京】イタリアのさくらんぼジャム
8月、青果売り場ではスイカがすっかり主役となっていますが、スイカに目を奪われてばかりいてはもったいありません。そろそろ、濃く、甘いおいしさを届けてくれたアメリカンチェリーが「引退」を迎えます。
初夏から出回るアメリカンチェリー。もう飽きてしまった、という人もいることでしょう。そんなときは、ちょっとアレンジをしてみませんか? イタリア滞在中にマウロさんに教わった、自家製ジャムのレシピをご紹介します。
「食の都」と呼ばれる街、ボローニャの郊外に住むマウロ・オッジョーニさんは、日本が大好きなフォトグラファー。家には富士山の写真を飾り、来日すること数回、お気に入りの街は原宿だとか。
写真:一番左がマウロさん。ジャムは毎年作ります。
そんなマウロさんのおうちは広いお庭と、大きなさくらんぼの木が4本。中央駅付近には有名ブランドのお店が並ぶボローニャも、郊外に出れば糸杉が生える丘陵地帯が続きます。
イタリアのさくらんぼは、ふっくらした赤紫色の実で味も濃く、アメリカンチェリーのような感じです。山ほど摘んだ後、お茶の時間だよ、とマウロさんが持ってきたのが自家製さくらんぼジャムでした。
カリッと焼いたトーストに塗り、紅茶(イタリア人なのに珍しく紅茶!)を合わせると、一同あっという間に完食。パンがなくなるとみんなでジャムだけ食べ、結局瓶も空っぽになってしまいました。パンが切れちゃってごめんね、と言うマウロさんに「いいのよ、このジャムが食べたいから」と返事をしていた女性陣。皆さんご満悦の様子でした。
写真:鮮やかな赤紫色は、もちろん天然色!
さて、好評だったこのさくらんぼジャム。マウロさんは気前よくレシピを教えてくれました。
<マウロさんのさくらんぼジャム>
◆材料
・アメリカンチェリー 200g
・グラニュー糖 67g、ペクチン10g
◆作り方
(1)チェリーはよく洗って乾かし、種を取る。
(3) 鍋にチェリーを入れ、ペクチンとグラニュー糖を加え、強火にかける。
(3)水分が出てくるので、同じ方向に3分ほど混ぜ火を止め、もう1分ほど混ぜる(実はつぶしすぎないように!)。出てきたアクは取り除く。
(4)そのまま15分ほど置いて、ゆっくり冷ます。
瓶に詰めて冷蔵庫で保管すれば5日間程度日持ちします。ほどよい甘さがおいしいマウロさんのジャム。生食とは違った美味しさを楽しめます。(今井晴子)
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