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2010年8月30日 (月)

【ゲスト/静岡】日本茶は特殊製法!

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●かなざわゆう:ダロワイヨに就職、紅茶やワインの勉強をするうちに日本茶への興味が募り、静岡へ移住。問屋小売業・製茶農家に研修に入り、日本茶インストラクター制度の発足とともに第一期生で資格を取得する。「世界から見た日本のお茶」をキーワードに、イベント企画やコーディネート、各種セミナーを行う。農家が作ったお茶の楽しみ方を広めようと、様々な活動を展開中。著書「東京の日本茶カフェ」
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最近、日本茶への興味が国内外で高まっていますが、「日本茶ってわかりにくい」というお声もいただきます。ここでは私流に、知っていそうで知らなかった日本茶の話を紹介させて頂きますね。まずは改めて、言葉の再定義を。

日本茶とは、『日本で作られた茶の総称』です。

2 歴史は1200年ほど昔、空海・最澄といったお坊さんが、禅の修行に利用するために伝えたといわれています。蒸した茶の葉を団子のように突き固めて乾燥し、飲む時に粉にして利用しました。これは抹茶のルーツとされています。日本の抹茶は、中国から入って来た製法を基礎として、日本独自に進化したお茶のスタイルです。

ちょっと時期外れですが、写真は春の茶畑の様子です。目を見張るほど鮮やかな緑です!

現在の主流となる日本茶の製法は、摘み取った新芽をできるだけフレッシュなまま“蒸す”ことで、鮮やかな緑色と新鮮な青葉の香りを保つのが特徴です。“蒸す”という製法もルーツは中国ですが、現在中国では廃れてしまい、世界で唯一、日本だけが作り続けている特殊な製茶方法になります。

中国で一番多く作られているお茶は緑茶ですが、“釜炒り”という芳ばしさを出す製法ばかりになっています。

3_2中国本土に比べ、日本は山と海が近く、川の流れにも勢いがあります。そのためか、刺身などのような新鮮な食材をより好む傾向があるように思います。今も昔も植物の生理として、春の新芽は味が濃かったのですが、その若葉の香りをなんとか茶葉に閉じ込めようと、先人たちが工夫を重ねて来たことが、現在日本が世界で唯一のお茶作りをするようになった理由かもしれません。

茶碗の中の緑色の濃い緑茶(深蒸し茶)を見ただけで、「おいしそう」と感じませんか?


深蒸し茶は、日本茶の歴史の中では最近できたばかりの新製法ですが、日本人としてのDNAが、新鮮な緑色に反応するのかもしれませんね。(かなざわ ゆう)

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