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2010年1月25日 (月)

【ゲスト/長野】正月は異文化交流しています

Mochi 新年を向かえ心新たに今年も始まりました。ふと気がつくと1月も大半が過ぎ、正月気分は既になく日々の生活に追われています。過日正月の名残の行事「鏡開き」をしました。家の各所に飾った重ね餅をぜんざいなどにして頂きながら、正月に普段遠方にいる家族との一時を思い出したりしました。
角餅・丸餅両方で正月を祝います

毎年正月を迎える度に、雑煮に用いる「御餅」が、西日本は「丸」東日本は「角」なのか考えてしまいます。この「丸」「角」の分かれ目が岐阜県の関ヶ原辺りで、その街道沿いは隣合わせた家どうしでも餅の形が違うと以前読んだ本に書いてありました。長野の我が家では「角餅」が定番ですが、毎年山口の実家から暮れについた「丸餅」を送ってくれますので、お正月には両方を頂き、食文化が交流しています。また、新年の朝は「太く長く」ということで「うどん」を頂きます。以前は、新年早朝から自宅でうどんを打ったそうですが、最近は市販のうどんを購入しています。雑煮は、お昼以降に鶏肉か魚と大根や人参などの自宅で採れた野菜を入れたすまし汁で頂きます。

Zouni 正月の祝い方には地域や家のしきたりが色濃く今でも残っていますが、最近はおせちも自宅で作らずセットになった物を購入したり、祝い方も簡略化し、用意する主婦の立場からすれば随分楽になりましたが、新年は普段とは違った「かしこまった凛とした」緊張感に心も改まるようにも感じます。

今年も「丸餅」「角餅」についての結論は得ることが出来ないままですが、人間が自由に移動できる時代、異文化が交流しいつの間にか新しい習慣が風習となっていることも多いのではないでしょうか?(三水亜矢)

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