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2009年12月28日 (月)

【東京】新富町で、ちゃぶ台で、

Yudoufu_2小鍋にしっかり厚い昆布を座布団にして大ぶりの豆腐がぷっくりほとほと湯気を立てています。水菜を添えただけのシンプルの極み。「この豆腐には醤油がいいので」と醤油と薬味が添えられて。新富町の裏路地の小料理「まめや」の鍋は湯豆腐です。

そっと一口すくい上げ、醤油を一たらし。ふわりとした熱い玉が喉を滑り落ちるのが楽しい。もう一口もう一口と箸が止まらないのは、豆腐のつるんとした食感と淡い滋味のなせる技でしょう。湯豆腐の湯気の向こうには、まな板に向かい手を休めないおかみさんがいます。

「今日はどんな食材で驚かせてもらえるんですか? と、期待満々のお客さんもたくさんいらっしゃるのですが、残念ながら私には、奇をてらう気持ちはないんです。真っ当な食材で作った、自分が毎日食べても飽きないものをお出ししたい。この季節のあれが食べたいと寄ってくださるお客さんに食べていただく、それが私なりのおもてなし」と、淡々と話すおかみの聡子さんは、元グラフィックデザイナー。好きが高じて修業を重ね、この地で古民家を改装し店を開いて5年目を迎えようとしています。

Mameya_2小鍋の出汁の中で豆腐が気持ちよさそうにゆらゆら泳いでいます。思えば、この店の居心地の良さはまさにこの鍋のよう。等身大の真正直で温かいおもてなし。あれもこれもと欲張って足そうと思えば足すことが可能なご時世に、あえて足さずに豆腐そのものの素材の良さと余韻や余白を楽しみます。今にも路地の奥から三味線をつま弾く音が聞こえてきそうな、昔ながらの風情が残る新富町には気楽に寄れる昔の日本間のちゃぶ台然とした落ち着けるカウンターがありました。

さあ、仕事の後にほっと一息つきに行こう。(松山聖子)

寒い夜に点る灯りが見えると嬉しい。まめやブログは新酒やメニュー情報に加え、おかみさんの猫への目線もやさしい。

●まめや
東京都中央区新富1-7-12
TEL:03-3206-3155
 
店内禁煙。日曜・月曜・祝祭日定休 
12月は不定休、ブログ要チェックです。
http://mameya502.exblog.jp/

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