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2009年10月 5日 (月)

【東京】「いろは」に、ふるさとの味

Cyuukasoba_4 先月、生まれ故郷の山形県鶴岡市に帰りました。帰省すると必ず訪ねるのが、鶴岡市大山にある「いろは食堂」です。父が好きだった食堂なので、私も愛着があります。チャレンジャーだった父は、40品を越えるメニューの中から毎回違う物を選んで食べていました。私も父に倣い、チャレンジャーを気取ろうとするのですが、いつも挫折。それはこの店の「中華そば」のせいです。
澄み切ったつゆと定番の具。「これぞ、中華そば」です。

「毎日通えるんだったら他の物を食べても良いけどね~…」などと言いながら、いつも「中華そば」を選んでしまいます。鶴岡の人は「中華そば」が好きで、ご飯物、麺物を商う食堂には必ずこのメニューがあります。私も御多分に漏れず、自分の意志とは関係なく子供の頃から「中華そば」を食べていたのですが、いつの間にか「ふるさとの味」として 懐かしく思い出すようになりました。

今回は「人面魚」で全国にその名を馳せた善宝寺の帰り道、昼の混雑を避けてこの店に入りました。店の奥で注文、支払いを済ませ、セルフサービスのお茶を淹れて、真ん中にある堂々とした一枚板のテーブルに着き「中華そば」を待ちます。しばらくすると「ぷぅ~ん」と良い香りがして「中華そば」が運ばれてきました。箸を「ぱしっ!」と割って、胡椒を「ぱっぱっぱっ」と振り入れると、立ち上るつゆの香りが胃袋を刺激します。醤油味のつゆを一口含んで「うん、この味、この味」と頷いてから、小さく波打つ麺をするするっと箸で送ると、馴染み深い「ふるさとの味」が帰省の気分を盛り上げます。具は、チャーシュー、シナチク、海苔、薬味のネギ。このチャーシューが魚の味のつゆを吸収して「海でとれた豚肉」のような深い味になっています。昔に比べると量が少なめになったとはいえ、チャーシューは2枚も入っているし、麺の量が東京の1.5倍はありますから食べ応えは十分。

Iroha満腹を抱えて店を出て、ふと振り返ると、出入り口には「いろは」と書かれた看板が「どん!」と置かれ、そしてその文字の上には「有難度様」の文字が深々と彫り込まれています。その看板の文字から「ありがどさま~」という庄内の言葉が聞こえてくるような、昼下がりの「いろは食堂」なのでした。(海月)

●いろは食堂
山形県鶴岡市友江町20-25

どん!と置かれた「いろは」の看板。ふるさとの訛りなつかし、「ありがどさま~」。

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