« 【東京】マカロンが教えてくれたもの | トップページ | 【富山】新しい味の開発者 »

2009年9月 7日 (月)

【東京】口福のタルト・オランジュ

Passagejouffroy 2009年1月のParis。9区はグラン・ブールバール(Grands Boulevards) 駅の近くにあるアーケード街、パサージュ・ジュフロワ (Passage Jouffroy)を散策しました。この通りには、有名なグレヴァン蝋人形館、プチホテル、洋品店、 天然石の店、ドールハウスの店、おもちゃ屋など興味を引く店が並んでいます。その一角に、洋菓子好きなら絶対にぐぐ~っと体ごと引き寄せられるお菓子屋を発見!
→パリを「巴里」と記したくなる? 空想と妄想広がる「パサージュ・ジュフロワ」。

ウインドー越しに「あれは何? 食べたい…。そっちは何? それも食べたい…」と目をらんらんと光らせて、獲物を狙う獣の様に中を 覗き込む私を見て、お客さん達は、ちょっと恐かったに違いない。同行の友人達と勇んで店の中へ。「あ~、どうしようっ!」パンデピス、ガレット、チョコレート、ジャム、パン、ケーキと食べたいものが目白押し。「並んでいるお菓子、全部下さいっ!」と言いたいところを「ぐっ!」と我慢して、私はタルト・オランジュを注文しました。お茶とお菓子を待つ間も360度お菓子に囲まれてそわそわ。 「あのチョコ、お土産に出来そう?!」「空港か飛行機の中で食べようか?」「何故胃袋って、ひとりに一つなの?!」などと言いつつ、しばらく待つとお茶とお菓子が運ばれてきました。目の前に置かれたタルト・オランジュの堂々とした「お菓子振り」 に「おおお!」と感嘆。しかも小さくないのが心底嬉しいです。しばし眺めた後、そっとフォークを入れると、その先端には濃厚な クリームと、どっしりしていながらもさくさくとした台座の確かな 手応えが。「えいっ!」と口に運ぶと、オレンジクリームの深くて強い甘さと 濃い香りとで、私の顔はとろけるよう。その後爽やかにして強烈な 酸味が喉を通りすぎて顔が一気に引き締まります。この世の憂さなど全てどこかへ飛んで行く、まさに魔法の瞬間です。「おいしいっ! これぞ求めていた味!」。この強い酸味と容赦ない甘味のコンビネーションこそ柑橘系お菓子の醍醐味です。

Tarteorange「いや~、恐れ入ったねえ」などと言いつつ店を後にし、すぐ目 の前のおもちゃ屋をぶらぶらしていると、さっきのお菓子屋のお姉さんが「忘れ物よ!」と言いながら友人のバッグを持って中へ入ってきました。お菓子を食べ終わって店を出た私たちがどこへ行ったのか見ていてくれたのです。さっきのタルト・オランジュが忘れがたい思い出に変わります。ご馳走様! 口福と親切をありがとう!〈海月〉
↑口福な思い出、忘れられないフランス菓子「タルト・オランジュ」。

|

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【東京】口福のタルト・オランジュ: