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2009年8月24日 (月)

【愛知】涼を感じる和菓子

Minazuki 「氷菓」が夏の季語であること、みなさんはご存知ですか? 今でこそ、暑い夏に冷たい氷を食べるということは普通のこととですが、一般の人が氷を夏に使えるようになったのはつい最近。明治維新以後です。本来、冬のものである氷を夏の季語にしたことに、昔の人の氷に対する強い憧れのようなものを感じます。
→「水無月」 両口屋是清製

和菓子にも、この夏の氷への憧れをあらわしたお菓子「水無月」があります。宮中においては夏に氷が使えるようにと冬の間に氷を採取し、氷室と呼ばれる穴室の中で夏まで大切に保管され、夏になると日々、その氷を宮中まで運んでいました。『枕草子』にも「削り氷」といった表記が見られます。しかし、一般の人々は氷など口にすることもできないので、氷をモチーフにしたお菓子を代わりに食べたのです。この水無月というお菓子は、6月30日に神社で行われる「夏越の祓」という年中行事が行われる日に食べられました。これは、お正月からの半年間の穢れを祓うとともに後半の半年間の無病息災を願う行事です。現在でも、6月末になると多くの和菓子店でそれぞれのお店の「水無月」が販売されています。

Muronokoriその他にも、氷をモチーフにした和菓子はたくさんあります。かき氷など氷そのものを食すお菓子もありますが、その多くは、氷そのものではなく何かを氷に見立てたお菓子です。実際には冷たくなくても、お菓子の姿形・菓名などから十分に涼を感じることができる、日本人の感性ですね。(大島千世子)
←「室の氷」 錦玉製のお菓子。両口屋是清製

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