【秋田】旬の御馳走、小砂川の絶品岩牡蠣
秋田で夏にとれる牡蠣があるのをご存知ですか? 7月と8月だけ解禁となる天然の岩牡蠣です。岩牡蠣はいろいろなところでとれますが、秋田のものもまた格別です。中でも小砂川産の岩牡蠣は、ミシュラン三ツ星の「すきやばし次郎」の小野二郎さんや、今は亡き花柳壽輔さんも絶賛してくださいました。
この岩牡蠣、大きなものでは、なんと大人の長靴の底くらいのものもあります。私はどちらかというと牡蠣は苦手だったのですが、これは違いました。大きくてとても一口で食べきれませんが、口に入れると海の旨みが広がり、まさしく海のミルクです。どうしてこんなにおいしいのでしょうか? その秘密は秋田の自然にあります。小砂川は、秋田を代表する山・鳥海山の伏流水が日本海に注ぎ込むポイントで、岩牡蠣はその栄養たっぷりの水で育ちます。
「櫻山」では、お客様に小砂川産の岩牡蠣と他の秋田産の岩牡蠣とを食べ比べていただきますが、皆さん一様にその違いに驚かれます。もちろん秋田の岩牡蠣は全ておいしいのですが、小砂川のものはミネラルが特に感じられます。夏に秋田にいらっしゃる機会がございましたら、是非堪能していただきたいものの一つです。
さて、今回は生牡蠣が苦手のお客様にもおいしさを知ってほしくて考えたレシピをご紹介いたします。岩牡蠣が手に入ったら是非お試しくださいませ。
〈岩かきの紹興酒焼き〉
1. 薄口醤油大さじ3、紹興酒大さじ1、潰したニンニク1片を合わせ、殻を剥いた岩牡蠣を1時間ほどつけておく。
2. オーブンで7分ほど焼く(焼きすぎは厳禁です。かきの白い部分がぷりっとしたら食べごろです)。
冷やして、ハーブや焼きナスとあわせたサラダ風も、おもてなしの一品にふさわしいものになります。是非、お試しくださいませ。(榎本鈴子)
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