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2009年7月 1日 (水)

【三重】「伊勢のひじき」に歴史あり

Hijiki伊勢市にある北村物産株式会社さんのひじき加工工場を訪れました。寛政年間の創業、ひじき加工の老舗です。鳥羽志摩地域には昔から天然ひじきが生息しており、毎年春になると地元の漁師が一斉に刈り取りをし、空き地、駐車場、道端などそこかしこに干します。その時期の町は、まるでひじきの絨毯を敷き詰めたような光景に包まれるそうです。
⇒伊勢のひじきはとても立派です。おいしそうです。

天然のひじきは、養殖ものと違い一本一本が長く太く、中までぎゅっと身が詰まっています。伊勢ひじきの加工工程は「水戻し→蒸し→乾燥」ですが、北村さんによれば重要なのは水戻しと蒸しの工程とのこと。水戻しとは、天日乾燥により表面に浮き出た塩分を洗い流し水につけて戻すことです が、この時の戻し加減がひじきの仕上がりの品質に大きな影響を与える職人技だそうです。訪問当日は、職人さんたちが大きな水槽に入った水浸しのひじきを、手や足で感触を確かめながら揉んでいるところを見せていただきました。江戸時代から同じ技が続いているのだなと思うと、少し「じーん」とくるものがありました。その後は「伊勢方式」と呼ばれる伝統的な蒸し製法で仕上げます。他県では茹で加工が主流のようですが、伊勢では昔から蒸すことで、ひじき本来の風味を引き立てています。

Mizumodoshi北村物産さんのひじきは、さっと湯がいてポン酢をかけただけでびっくりするほどおいしく、身詰まりが良いせいかモチッとした歯ごたえで私にはたまりません。北村さんによると、「芽ひじきでもしっかりしているので、たまに長ひじきと間違われんですよ」と北村さんは笑って教えてくださいました(ひじきの茎の部分が長ひじきで、そこから伸びている部分が芽ひじきです)。
これからの季節、簡単にできるサラダとして伊勢ひじきを召し上がってもきっとおいしいと思います。(大坪恵子)

写真上は、水戻し作業をする職人さんたち。作業の途中では声に出さず、目と目で「うんうん(これぐらいでええな)」と語り合っていました。

●北村物産株式会社
三重県伊勢市東大淀町305
TEL:0596-37-2133

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