【秋田】田舎菓子を侮るなかれ
これまで秋田の伝統野菜や岩かき、きりたんぽ鍋などをご紹介してきましたが、最終回は菓子です。と言ってもパティシエの作る菓子ではなく、田舎菓子(駄菓子)に分類される菓子の紹介です。
秋田の菓子というと米どころ秋田として煎餅やおかきが連想されますが、秋田では様々な「かりんとう」が売られています。「かりんとう」と聞くと、棒状のものに黒蜜などをつけたものが一般的ですが、秋田では形や味(味噌など!)が多種多様なのです。一般的なのは木の葉型や平たい短冊状の「かりんとう」です。私の周りでは数多い「かりんとう」の中でも特に、渥美菓子店の「あつみのかりんとう」を好む人が多いです。この「あつみのかりんとう」は、薄くてサクサク、たくさん食べても飽きないので、常備しておきたい菓子ですが、伝統的な手作りで生産量に限りがあることや、夏期(6~9月頃)には製造を一時中断することから常時買えるわけではないレアな「かりんとう」です。また県内でも買える場所が少なく、工房に併設された店舗や秋田空港内の売店など限られた場所で販売されています。工房併設の店舗以外のお店では、常時販売されているわけではなく、入荷され次第の販売です。県外では昨年東京・品川にオープンした秋田県アンテナショップ「あきた美彩館」にも時折入荷するようです。ちなみに値段は各店まちまちです(プレミアが付く?)。
「あつみのかりんとう」優しい甘さとゴマの風味とサクサクした食感がやみつきです。変わった「かりんとう」に伊藤菓子店の「五城目の駄菓子かりんとう」があります。「かりんとう」なのに平たい円盤状で、煎餅のようですが、黒蜜味の「かりんとう」です。直径も12cm程度あるのでなかなか食べ応えもあります。こちらは秋田県物産振興会でも販売しています。(齋藤文信)
「五城目のかりんとう」ソース煎餅のようにも見えますが、れっきとしたかりんとうです。
●渥美菓子店
秋田県にかほ市金浦字高森115-1
TEL:0184-38-2233
●伊藤菓子店
秋田県南秋田郡五城目町田町字石田六ヶ所村堰添120-7
TEL:018-852-3419
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