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2009年3月10日 (火)

【東京】「レストラン悩み相談室」 番外編

かつて『料理通信』には表題のコーナーがあり、レストランに関する相談とそれに対する回答がのっていました。今はなくなってしまって残念なのですが、もしあれば絶対にぴったりの話だ、と思った出来事が最近ありました。

私がよく行く、あるレストランでのことです。前回妻と2人で行ったとき、デザートを1つしか注文しなかったのに伝票には2つついており、そのことに家に帰ってから気づきました。お店にメールを送ると、「次回なんらかの形でお詫びをしたい」というお返事をいただきましたが、「ただお知らせしたかっただけですのでお気遣いなく」とお返ししました。2週間後にたまたま機会があり再訪すると、オーナーシェフが前回のことには触れず、「今日はワインをモニターしてもらいたいのです」という言葉とともに、10年以上前のブルゴーニュワインをテーブルにおいてくれたのです。「モニター? もしや、いやおそらく無料なのでは。それはいかん」と気にはなりましたが、結果的にはそのワインも含めて存分に楽しく飲食しました。さて会計伝票を見ると、やはりワイン代がついていません。どうすべきか。悩みました。

私たちだけではただただ途方に暮れていたでしょうが、ものすごく幸いなことに、このときは別のレストランのマネージャーの方と一緒でした。その方が即座に出した解決策は、伝票どおりに支払いをし、それとは別にお金をおいて帰るというものでした。さすが、とてもスマートです。また、シェフのご厚意を無にしない適切な金額はいかほどなのか、そしてさりげない様子で、かつお店の方に気づいてもらうにはお金をどこに置くのが一番よいのか、という細かいことにも至極納得のアドバイスを得て、さすがプロと心から感心し、大変勉強させられた一夜となったのでした。(金 信秀)

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