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2009年2月16日 (月)

【秋田】山の数の子・畑のキャビア

Tonburi 秋田県の特産品「とんぶり」。そのツブツブした見た目や食感が、高級食材キャビアに似ていることから「畑のキャビア」とも呼ばれています。アカザ科のコキア(ほうき草)の実を皮むきなど加工すると「とんぶり」になります。このコキアは夏には鮮やかな緑となり、秋には赤く紅葉することから鑑賞植物としてガーデニングにも使われる植物です。
「袋入りとんぶり」県外では保存の利く瓶詰めや真空パック入りですが県内では要冷蔵の袋入りもあります。

現在では秋田の特産品として定着していますが、1970年代半ば頃まで秋田県北部にある比内町(現在は大館市)を中心とする、ごく限られた地域で少量食べる程度のものでした。ほうき草の名の通り、茎の部分を数本束ねると軽くて使いやすい「草ほうき」になります。草ほうきに加工する手軽さに比べ、とんぶりとして食べるためには非常に手間がかかります。刈り取り、脱穀し、十分に乾燥させた小さい実を水で何度も洗いながら薄い皮をむく作業が必要です(もちろん手作業)。この皮むき作業が大変なため、大量生産ができず、限られた地域で自家用として食べられていたのです。1973年に人手に頼っていた皮むき作業の機械化に成功し(仕組みは企業秘密!)、比内町内に加工施設が建てられ、瓶詰め・真空パックなど商品として各地に流通するようになりました。

Caviton 植物としては全国各地で栽培できますが、とんぶり産地として栽培し出荷しているのは秋田県だけで、中でも大館市が85%の割合を占めています(農水省統計部資料「地域特産野菜の生産状況」)。(齋藤文信)
「キャビとん」県内企業が開発した新商品。しょっつるやイカスミで整えて見た目も味もキャビアそっくり。

●「キャビとん」製造元
有限会社ベジ&フルあきた
秋田県鹿角郡小坂町小坂字上前田4-5
TEL:0186-30-7887 FAX:0186-30-7886

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