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2009年1月26日 (月)

【富山】引き継がれるべきもの

Osechi1 尾鷲出身の祖父と和歌山出身の祖母に富山県高岡市で育てられた母の味のベースは鰹節と羅臼昆布。無論、おせち料理も祖母からの味を引き継いでいます。お雑煮のベースは羅臼昆布に醤油。具は、鶏肉、飾り切りした大根と金時人参、角餅を焼かずに入れ、三つ葉を散らします。新年最初のご飯はお赤飯にします。また、おせちで欠かせないものは何といっても煮しめ。大根、人参、蓮根、里芋、黒蒟蒻、牛蒡、椎茸、慈姑(くわい)の8種の具をそれぞれ味付けし、最後にあわせたもの。これが佐藤家のおせち料理の基本です。元旦にはお赤飯と煮しめ、黒豆やごまめなどを小皿に盛り神棚と木彫の天神様に神饌として奉げます。
写真上)赤飯、雑煮、勝栗入り黒豆、紅白膾。

砺波市の山間にある古民家をリフォームした実家では、毎年、囲炉裏をかこんでおせちを頂きます。洋画家である母はブルーチーズなどハイカラな食材が好きだった祖母の影響からか、美味しいものが大好きで、私が小さい頃には、ガスオーブンでプレートいっぱいにチーズがごろごろ入ったホットケーキを焼いてくれたり、挽肉を捏ねるところからハンバーグを作ってくれたりしました。

Osechi2今やお節料理にも既製品の割合が増え、コンビニやネットでお節宅配の予約が簡単にできる時代。だからこそ経済効率や合理性の追求だけではなく、先祖代々伝えられた手作りの味を大切にしたいのです。そのことがふるさとの食文化の継承、そして心の継承に繋がるに違いない…そう私は信じています。(佐藤 健)

写真左)煮しめ、栗きんとん、赤巻・昆布巻蒲鉾、数の子、イカのわさび漬け、ごまめ、玉子焼き。

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