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2008年12月 8日 (月)

【ゲスト/長野】原料栽培から製造まで!自社でまかなう老舗ポン酢屋さん

Syuukaku 11月下旬に、実家のある山口県で訪問したポン酢屋を紹介します。名前は、岸田商会。かつては、夏みかんや甘夏の栽培が盛んだった萩市で、製造・販売をされています。

地元では夏みかんを「だいだい」と呼びます。萩のだいだい栽培は江戸時代に始まりました。最近では嗜好の変化や生産者の高齢化などにより、以前のような活気は薄れましたが、今日でも人々の生活に、だいだいは欠かすことができません。「ゆず」「かぼす」「すだち」など、地域ごとに栽培されている柑橘が、その土地の生活に根ざしているのと同様です。果汁・皮と余すところ無く使用するのですが、お薦めは魚介類と合わせること。日本海に面し、海の幸に恵まれる山口県では、刺身・焼き魚などにも完熟前の「酢だいだい」の果汁を使用します。さっぱりいただけ、とても美味しいのです。

岸田商会では、萩のだいだいを使用した「ポン酢」を大正12年より製造しています。かつては栽培農家からだいだいを仕入れていましたが、現在は自社で野放しの畑を借り、原料の栽培から加工までを一環して行っています。「だいだい」市況の下落による需要減少や、農家の高齢化により、原料の確保が難しくなったためです。

Giftset岸田商会のだいだい栽培は、安心・安全を大切にするため、有機肥料を使用し無農薬にこだわっています。栽培作業は大変ですが、自社栽培により、生産性を高めると同時に、品質管理が出来るメリットも生まれたとのこと。お話を伺った大中専務は、「今はまだ、自社栽培のだいだいが製造原料に占める割合は多くないが、今後は徐々に増やすとともに、有機果汁を使用した商品開発にも力を入れたい。また、「萩の白壁」と「だいだい」の美しい景観イメージも大切にし、自然に配慮した農業で地域貢献したい」と抱負を述べられています。(三水亜矢)

●株式会社 岸田商会
http://www.ponzuya.co.jp/

写真上:「だいだい」の畑での作業風景。畑が不便な場所にある場合も多く、機械を使っての作業が難しく手作業に頼っています。
写真下:鍋物にぴったりな「ポン酢」、「味付けポン酢」、「ゆずこしょう」のギフトセット。

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受信: 2008年12月 9日 (火) 08時05分