【神奈川】ビールはチーズになれるか?
先月、当社サンクトガーレンに8つ目の新商品が誕生しました。今が旬の長野県りんごを丸ごと焼りんごに加工してビールに使用した、アップルパイ風味のビール、「アップルシナモンエール」がそれ。
8つもビールがあると言うと多くの人は「そんなに!?」と驚きますが、世界にはビアスタイルガイドラインに定められているだけでも85種類のビールが存在します。その中には乳酸発酵させた酸っぱいものや、麦汁の甘さを活かした甘いもの、アルコール10%を超えるものなど多種多様なビールがあります。
ここでいう“種類”とは、スーパードライや1番絞りプレミアムモルツなどの“銘柄”とは異なります。日本のスーパーの棚には様々な銘柄のビールが並んでいますが、ビアスタイルガイドラインで見るとそのほとんどは1種類のビールに集約され、日本で流通しているビールは85種類の1割にも満たないのが現状です。「日本には『とりあえずビール』というビールがある」と海外の人に言われるほど日本はビール後進国です。現在の日本のビール業界は一昔前のチーズ業界に似ています。ほんの少し前まで日本でチーズといえばプロセスチーズを指し、メーカー(銘柄)によって多少の違いはあってもどれも似たような味わいでした。まさに今の日本のビール業界。ところが、今。チーズと一言で言っても、チェダー、ゴルゴンゾーラ、モツァレラなど様々な種類があることは多くの人が知っていて、スーパーでもそれらが簡単に手に入るようになりました。
日本のビール業界もこうなったら、もっと面白くなるでしょうね!(中川美希)
●参考:「ビアスタイルガイドライン」
http://www.beertaster.org/beerstyle/beerstyle-index.htm
写真上:デザート感覚で楽しむアップルパイ風味のビール。横浜高島屋他、サンクトガーレンのホームページで12月末まで限定販売。
写真右上:長野から直送されたりんごを地元パン屋さんのオーブンで焼りんごにして使用しています。
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