【富山】不義理の兄が通う店
何が不義理って、シェフの名前が佐藤宏一っていうもんですからね、姓は同じ佐藤だけれども義理の弟でもないってんで、私、不義理の兄と名乗っているわけでして・・・はい。
そんな関係あるよでないよなお店が富山市の電車通りにございます。名を「シンクエンタ・ウノ(51)」と申しましてね、これがまた、滅法いい店なんですよ。カウンター1本あるだけのシンプルな作りのワインバーなんですがね、何より料理がいい。富山湾の新鮮な魚介類や自家栽培の野菜を使うってぇのは勿論、これからの季節にはジビエも出すってんだから面白い。先日も公演のため来富した某女優さんを店にお招きしましたらね、彼は頑張ってくれましたよ。「昆布〆したアマダイのパイ包み焼き」は富山独特の和の料理法「昆布〆」を応用してありましてね、将来富山の新料理として出世するんじゃないですかね。そして、最もインパクトあったのが「スコットランドの雷鳥 サトイモのピューレ添え」(写真)。お国が違うったって、特別天然記念物の雷鳥を生息地の富山で食べちゃおうってんだからさあ大変。流石の女優さんも吃驚仰天呵呵大笑、大いに盛り上がった次第でございます。
食の世界に「出会い物」、料理とワインに「マリアージュ」があるように、地元食材と料理法にも大いなる出会いの可能性を追求している彼のことを「不義理の兄」はこれからも応援していく所存でございますれば、どなた様も今後ともお引き立てのほど、宜しくお願い申しあげます。(佐藤 健)
●シンクエンタ・ウノ(51)
富山市荒町2-28ロクショウパークビル2F
TEL:076-491-4051
http://blog.goo.ne.jp/cinquentauno51
| 固定リンク