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2008年11月 5日 (水)

【神奈川】ワインに対抗して作られたビールとは?

Malt_2 11月の第3木曜日といえば、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日! 今年は11月20日がその日にあたり、早くもコンビニや街の酒屋さんでは、予約受付が始まっています。

最近、ワインの産地地図が変化しているというニュースが、新聞の一面を飾りました。これまで寒冷でブドウ栽培に適さなかった地域も、温暖化の影響によって栽培可能となったことがその理由だとか。例えば、イギリスもそのひとつ。これまでワイン産地としてはあまり認知されていなかった同国が、近年では良質な産地として存在感を示し始めているのです。しかも、南イングランドの土壌は、仏・シャンパーニュ地方と同様とのこと。それも手伝って、ワイン業界では、密かにイギリスを注目しているそうです。

とはいえ、ほんの数年前までは寒冷な気候のために、ブドウ栽培ができなかったイギリスです。フランスワインの人気ぶりが、さぞうらやましかったことでしょう……。しかし、うらやんでばかりではなかったよう。時は19世紀。イギリスは、ブドウではない“あるもの”から、ワインを造りだしてしまったのです。
その“あるもの”とは……。麦!

そう、お得意のビールの原料からワインを造りだしたのです。正式名称は「Barley Wine(バーレイワイン/麦のワインの意)」。ビールでありながらワイン並のアルコール度数を持ち、ワインのように年月を経て熟成していく異色のビールです。通常のビールと同じ原料を用いますが、その使用量は2倍~6倍、熟成期間は約6倍。費用と手間がかかることから、現在では発祥地イギリスはもちろん、日本でもほんの数社が醸造するのみとなりました。

Diablo2008私が所属するサンクトガーレンでは、1年に1度、3000本を限定醸造しています。10%とハイアルコールながらも、濃厚で官能的な飲み心地から「el Diablo(エルディアブロ/悪魔)」と命名しました。発売日は11月20日です。そう、ボージョレ・ヌーヴォーと同時解禁なのです。ブドウのワインと麦のワイン、この冬は、一緒に楽しまれてみてはいかがでしょうか。(中川美希)

■Barley Wine「el Diablo」詳細
http://www.sanktgallenbrewery.com/beers/diablo2008.html

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