【和歌山】 紀州有田の魅惑の食材「黒あわび茸」
黒あわび茸は元々台湾や中国の南部に自生しているヒラタケ科ヒラタケ属の茸です。栽培するのがとても難しい茸で山幸食品は5年かけてやっとコンスタントに出荷できるようになりました。社長が脱サラをして1976年からエノキダケの栽培をはじめ、この経験を基にして2003年に黒あわび茸に切り替えました。「黒あわび茸?」「何それ?」と、まだまだ知られていない珍しい茸です。中華料理で使われる高級食材として有名で、傘の部分が黒褐色をしていて、調理した時の歯ごたえや断面がアワビに似ていることから「黒あわび茸」と呼ばれています。
山幸食品は特徴のあるおいしい茸を追及しながら真心込めて栽培に取り組んでいます。特にシコシコとした歯ごたえが際立っています。種菌は自社に合う菌を自家培養し、培地は和歌山杉の間伐材をベースにしたおが屑を使用しています。そのため、次第に和歌山の風土に合った茸になってきました。この栽培に取り組む姿勢が認められてきたのか、最近は各地から発注がきます。試食販売を行うと「こんな茸初めて! おいしい!」と言って手に取ってくださる方が多いです。 この茸は、調理した後も煮崩れ、縮みが少なく、色々な料理に利用できます。油と相性が良いので、天ぷらやソテーにするととてもおいしいです。初めての方には、サラダ油で炒めて塩・コショウした出来立てをおススメします。茸のお味がよくわかります。是非、お試しください。(日比原さゆり)
(有)山幸食品
http://www.sankoushokuhin.co.jp/
黒あわび茸はビタミン(B1・B2・D)、ミネラル(鉄・マグネシウム・カリウムなど)、食物繊維を多く含む低カロリ―の健康食材です。収穫前の茸の傘の表面はベルベットのよう。裏はヒダがとてもきれいです。
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