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2008年7月 7日 (月)

【東京】 虎ノ門、「オヤジのフレンチ」

2080630地下鉄虎ノ門駅近くに、「サラマンジェ」という“オヤジのフレンチ”を標榜するレストランがあります。なぜ「オヤジ」なのか。オーナーシェフがおやじだから、ではなく、場所柄もあり、主な客層にいわゆるオヤジ世代を想定しているからだそうです。実際、平日夜のテーブルはほとんどスーツ姿の男性のみのグループで占められていたり、休日はしぶい紳士が一人でカウンターにいたりします。「日本風にアレンジされていない本物のフランス郷土料理を」というシェフの思いのもと、圧倒的な力を感じる料理が目白押しです。

入り口の柱にあるシェフのほぼ等身大の写真。書いてある言葉と合わせて、このお店を象徴しています。

メニューにも私が聞いたこともないようなフランス語が並んでいるのですが、初めて行ったとき、それについてカウンターの向こう側にいるシェフに質問すると、最初はまさにフランス語の直訳しか教えてくれませんでした。意地悪されているのかとも思いましたが、もちろんそうではありません。それがかえってシェフとの会話を考えながら進めていくことになり、結果として強い印象が残って質問の答えをよく覚えることができました。そういえば、自分もそんな感じで、研修医に一見意地悪そうな教え方をしていることに気づき、一方的に自分との共通点を見つけてうれしくなり、それ以来通っています。

1_080630_3営業時間は主にサービスを担当している弟子のような若い男性もとても感じがいいです。日曜日の夜、ゴーストタウンのようになっている虎の門近辺をうろうろしてから路地の建物地下にあるこのレストランに降りていくと、なんともいえない不思議な感覚があって盛り上がります。(金 信秀)


再開発から忘れられたような路地にあります。女性ならこの路地に入っていくことすらためらいそうです。

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