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2008年6月16日 (月)

【ゲスト/長野】 長野の山村で「食」に思うこと

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●三水亜矢:産直コーディネーター
「旬の安全でおいしい食材」を製菓専門店・レストランへ紹介する仕事を11年前から始め、法人化し(有限会社グランジャ)現在8期目。食を通し「環境問題」、食卓を囲む「家族問題」など見つめ直し、より良い社会作りに貢献できる活動を目指している。

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Photo 私が、農産物を扱う仕事を始め早や11年となりました。幼少の頃より山口県で両親が携わってきた農業への考えが、今の私の仕事に対する思いにも繋がっています。11年前には、今ほど地産地消・トレーサビリティーも盛んではありませんでした。現在は「食品の偽造」「中国食品の問題」など、食に関する話題が消費者の間で興味を持たれるようPhoto_2になり、「良かった」と思う反面、情報の氾濫で正確な内容が伝わっていないと感じることも増えてきました。

私自身も、長年都市部に住み「農作物を扱う仕事」をしながら「机上論」で考え、行動をしていました。現在は長野県の北部、山に囲まれた「小川村」で生活・仕事Photo_3をしています。昨年より仕事の合間を見て季節の野菜・稲を栽培、時期に採れた作物で日々を過しています。初めて自身で栽培し多くの事を学んでいます。「それぞれの作物が持ち得る能力を自然の中でしっかり発揮しておいしい物を私達に提供してくれる」ことを実感しました。

写真(上から)■在住している小川村から北アルプスの山々を眺める。村内の標高500m~1,000m、標高差で出来る作物も異なります。■山口県山口市の実家「グランジャ・ヤマネ農園」。春には、桜と同時に梨・桃などの花が咲き、忙しい季節の到来です。■6月から11月頃まで、ご希望のお客様に産地を見学して体感していただく活動をしています。

今、「地産地消」が叫ばれ「フードマイレージ」などにも関心が深まっています。地域には「気候」「地形」「歴史的背景」などによってもたらされた「食べ物」があります。例えば小川村では、山間地で平地・耕地面積が少ない為稲作には向かず、急斜面を利用した麦・豆・雑穀などの栽培が主体で、これらの素材を利用した料理が郷土食として昔から受け継がれてきました。今しきりに「食の安心安全」が叫ばれる中で「地産の物なら何でも売れる」と思い、店頭に並べる生産者も中にはいます。今だからこそ「きちんとした農産物」を生産者と共に皆様に紹介する必要性を感じています。

Photo_4今後とも、自給率が40%(カロリーベース)を切るわが国の農業をもっと見直し、地域資源を大切にしながら、生産者が丹精こめて栽培した作物を少しでも多く「愛情を感じながら使用いただける方に届けたい」と思っています。(三水亜矢)
塩尻の塩原農園で栽培している洋梨。赤いスタークリムソン、お馴染みのバートレット・ラ・フランス、特においしいグランドチャンピョン。

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