【東京】ベトナムおやつ屋台村
■読者アンバサダーの和田です。
『料理通信』4月号『 「シェア」する店の作り方 』表紙のお店、江古田「ヘム」で開催されたイベント「ベトナムおやつ屋台村」に参加してきました!今回の主役は、ベトナム料理ユニット「チェーカフェ」の御三方です。
写真右から、鈴木珠美さん(西麻布「kitchen」、東京現代美術館「カフェ・ハイ」店主)、足立由美子さん(江古田「マイマイ」「ヘム」店主)、伊藤忍さん(ベトナム料理研究家、ベトナム料理教室「An Com」主宰)。
もう、ベトナム料理好きにはたまらない、すごいメンバーでしょ?
彼女たちがベトナム各地方の「おやつ」をそれぞれ担当。参加者はベトナムの市場みたいな「ヘム」の空間で次々「おやつ」を味わえる、なんともゴージャスな趣向です。それでは、当日の「おやつ」をご紹介しましょう。
上の写真・左上は、鈴木珠美さん担当の北部のおやつ「鶏のもち米酒煮込みスープの米麺」。
ベトナム北部ハノイの「もち米酒の鍋」をアレンジしたスープでいただくブン(米麺)で、ベトナムのもち米焼酎「ネップモイ」と甘酒が使われています。ネップモイのナッティーな香ばしさと、麹の優しい甘味がかさなり、どこかほっとするような美味しさに仕上がっていました。
右上は、伊藤忍さん担当の中部のおやつ「ホイアン風チキンライス」。
中国の影響をうけたチキンライスはシンガポールやタイなど東南アジア全土に広く存在しますが、ベトナム中部ホイアン風はターメリックと一緒に炊いた黄色いライスが特徴的。ハーブや野菜と混ぜ混ぜして、ヌックマム、鶏スープ、そしてホイアンの豆板醤(ちょっと甘くて、かなり辛い!)で各自好みの味に仕立てていただきます。
左下は、足立由美子さん担当の南部のおやつ「ベトナムバゲットサンド」。
おなじみバインミー!南部のバインミーはタレにこだわるんだとか。今回はさんであった具はレモングラス風味の豚つくね。ヌックマムほかの調味料でしっかり味のついたつくねは、食べ応えばっちりでした。
右下は、おなじく足立さんの「白豆ともち米のココナッツミルク風味のチェー」。
「チェーカフェ」イベントのシメは、やっぱりコレだよね!というわけで、ベトナムを代表するスイーツ「チェー」の登場です。やわらかいもち米とココナッツミルクのかもし出すまったり感がクセになりそう。
チェーは、屋外に設置された雰囲気満点の屋台から運ばれてきました。
ベトナムらしいディテールへのこだわりは、さすが!
『料理通信』4月号で詳細にリポートされていますが、「ヘム」は敷地に3個のコンテナを設置し、それぞれ麺の屋台、ご飯ものの屋台、スナック&ドリンクの屋台として営業するという、常識やぶりのスタイル。でも、このあり得ない形式が、これまで体験したことのない活気あるムードを作り上げていて、すっごく楽しいんです!
この感覚、やっぱりアジアの市場に似てますね。3月にしてはかなり暖かった当日は、屋外のテーブルと椅子で食事している人もおり、さらに面白い空間に感じました。こういうイベントにも最高のスペースだと思います。
最後に追加注文した練乳入りの濃厚なベトナムコーヒーを味わいながら、伊藤忍さんにお聞きしたベトナム料理のお話にも興味津々。たとえば、おなじみのフォー。実はこれ、フランスの影響で生まれた麺で、意外なことに伝統的な料理ではないそうです。・・・などなど、なんだかコの字型のカウンターに座って先生を囲む生徒たちの気分で、さながらベトナム食文化の講座みたいでした。
さらなるオモシロ企画も用意されているという、江古田「ヘム」。
誰もやらなかったような「場づくり」で、また驚かせてください!
(『料理通信』読者アンバサダー・和田和己)
◎ベトナム料理ユニット「チェーカフェ」
http://checaphe.exblog.jp/
◎江古田「ヘム」「マイマイ」
http://www.ecoda.jp/
◎ベトナム料理教室「an com」
http://www.vietnamfoodnet.com/
◎西麻布「Kitchen」
http://www.fc-arr.com/site/kitchen.html
2013年3月 21日 | 固定リンク | トラックバック (0)